八幡神社(園部町内林町)

 

 園部町内林町の八幡神社です。祭神は品陀別命。創祀の年代は不明ですが、内林町の前身の今林村・垣内村の鎮守社として古くから信仰されてきました。八幡神社の本殿と隣り合って疫神社が建っており、毎年一月の厄神祭には厄除け祈願に多くの参詣者で賑わうそうです。神社境内入口には「内林厄神宮」と書かれた大きな看板が立っていますので、八幡神社よりも厄神宮と言った方が通りが良いのかもしれません。

 ところで、八幡神社はかつては小高い丘の上に建っていたそうです。府道の拡幅工事のために神社も移ることになったのですが、その際に大量の鉄滓が出土し、発掘調査の結果、神社本殿のあった小山の上から巨大な埋葬施設が発見され、ここが古墳時代前期の古墳としては口丹波地域最大の前方後円墳(垣内古墳)であることがわかりました。発掘調査が行われる前までは地元でも古墳として認識されていなかったようですが、八幡神社は後円部のちょうど真上に建っていたことになります。垣内古墳は今は平らに整地されて残っていませんが、神社境内の一角には記念の石碑が立てられています。

 府道に面した広い境内には砂利が敷き詰められていて明るく清々しい雰囲気。境内には稲荷社、不明の小祠が2社、上木崎町にある城崎神社の遥拝所、今林にある山の神の遥拝所があります。

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府道に面した鳥居
府道に面した鳥居
 
八幡神社本殿
八幡神社本殿
 
厄神社本殿
厄神社本殿
 
稲荷社
稲荷社
 
城崎神社と山の神の遥拝所
城崎神社と山の神の遥拝所
 
不明の小祠
不明の小祠
 
垣内古墳趾
垣内古墳趾
 

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