『船井郡神社誌』

『船井郡神社誌』

 上田 雄佐武(編)
 京都府神社庁船井郡支部
 昭和47年11月20日
船井郡内の神社について、鎮座地・祭神・例祭・由緒等についてまとめたもの。かつての村の鎮守だったような、ある程度規模の大きな神社について網羅してある。郷土の神社の歴史を知ることができる貴重な資料。
『令和新編 摩氣神社御由緒の記』

『令和新編 摩氣神社御由緒の記』

 小寺 誠(編)
 竹井振興会
 令和4年3月18日
式内名神大社 摩氣神社の由緒や歴史、境内建築、祭礼などについて全編カラーでわかりやすく紹介している。名工 丹波の佐吉の造った狛犬に関する解説が特に詳しい。地元ならではの細やかな記述が多く、令和の時代においても、こうした郷土史、神社誌が発刊され続けるのは非常にありがたい。
『園部町史通史編 図説 園部の歴史』

『園部町史通史編 図説 園部の歴史』

 吉田 清(監修)
 園部町・園部町教育委員会
 2005/12/28(初版)
園部町史の通史編として編纂されたもの。全編カラーで写真や図も多く、とてもわかりやすく読みやすい。古代から現代にわたる、園部町域の歴史、各時代における寺社の様子、第七章の年中行事には、いくつかの神社で行われる祭りや民俗行事についての記載あり。
寺社類集

『園部藩関係史料 寺社類集 翻刻編』

 南丹市立文化博物館
 園部町・園部町教育委員会
 2015/3/31
南丹市立文化博物館調査報告書 第五集。寺社類集は、元文五年(1740)に園部藩の寺社奉行が領内の神社・寺院の実態や伝承などをまとめたもの。本書はその翻刻版。江戸時代に祀られていた寺社の様子を知ることができる貴重な史料。
園部町における民俗信仰伝承

『園部町における民俗信仰伝承』

 園部町教育委員会/園部町文化財保護委員会
 
 1989年3月
園部町文化財調査報告書 第二集。園部町に伝わる民俗信仰や伝承を、山の神信仰/稲荷信仰/弁財天信仰/天神信仰/行者信仰/天狗伝承/峠とその伝承/大将軍信仰、といった項目に分けて紹介している。各項目の説明は簡素で概論的な内容だが、園部町の主要な神社以外の民族信仰や伝承について俯瞰的に知ることができる。
石造物調査

『石造物調査』

 園部町/園部町教育委員会/園部町文化財保護委員会
 
 1990年9月
園部町文化財調査報告書 第七集。園部町にある石造物の調査報告書。多くの石造物の中から、歴史的・美術的・民俗学的に価値が高いと判断されたものを取り上げ紹介している。神社にまつわるものとして、鳥居・手水鉢・狛犬、それに石仏など。園部町の石造物のごく一部ではあるが、その由来や伝承などを知ることができる。
ふる里の碑(いしぶみ)

『ふる里の碑(いしぶみ)』

 八木史談会(編)
 八木町教育委員会
 昭和61年3月
八木町内に存在する石造物について、年代や形状、碑文の内容などはもちろんのこと、それにまつわる生活文化、信仰の様子などをまじえながら紹介したもの。神社や寺院にある鳥居/灯篭/磐境/水船/供養塔、顕彰碑や忠魂碑、道標や界石などが掲載されている。
園部101年記念誌 『翼』

『園部101年記念誌 『翼』 みんなの歩みと未来への夢』

 園部101年記念誌編纂委員会
 京都府船井郡園部町
 1991年3月
園部町の誕生101年記念書籍。園部町の移り変わりを多くの写真で紹介している。説明は簡素なものでほぼ写真集という内容だが、戦前の貴重な写真も多く、見ていると当時のイメージがわいてくる。巻末には園部町に伝わる民話や民謡、方言についても収録されている。
日本歴史地名大系 第26巻 京都府の地名

『日本歴史地名大系 第26巻 京都府の地名』

 下中 邦彦(編)
 平凡社
 1981/3/13(初版)
京都府下の市町村の沿革、明治時代初期に存在した村々の地理、歴史、石高、人口などを記したものだが、古墳や遺跡、村の鎮守や民俗祭祀、地域を代表する神社仏閣の記事もその全てではないが簡潔に記載されていて参考になる。
京都 丹波・丹後の伝説

『京都 丹波・丹後の伝説』

 京都新聞社(編)
 1977/5/31
京都から老ノ坂を越えた丹波と、それに続く丹後地域に語り継がれてきた伝説を、京都新聞社の舞鶴・宮津・福知山・綾部・園部・亀岡各支局の記者が、各地の郷土史家等から提供された資料をもとに書き記したもの。丹波・丹後地域から88話が収録されている。
京都丹波の山(上) 京都丹波の山(下)

『京都丹波の山 (上)(下)』

 内田 嘉弘(著)
 ナカニシヤ出版
 1995年2月10日(第1刷)
上巻では山陰道沿いの丹波の山々を、丹波の入口の大枝山から丹波・丹後の国境の大江山まで、下巻ではその東部に広がる丹波山地(丹波高原)の山々を紹介した山行記録。丹波の全国的にはマイナーな山々の山行記録だけでも興味深いが、それだけにとどまらず、その山の歴史や地元の方とのやりとりなども紹介されていて、神社や地域の民俗信仰を知る上でも大変参考になる良書。
大堰の流れ

『大堰の流れ』

 川辺小学校百周年記念誌編集委員会(編)
 昭和61年2月20日
園部町川辺地区(船岡・高屋・越方・大戸・佐切・熊原)の郷土誌。各集落の寺社や民俗について詳細に記述してある。過去に出版された当地の資料も採録されていて内容濃い。鎮守級の神社だけでなく地域の小祠や祭祀についても詳しく記してあり、川辺地区の歴史を探るうえで必須の文献。地区の小字地名に関する記事は神社探訪においても何気に貴重。
我がふるさと曽我谷

『我がふるさと曽我谷』

 ふるさと勉強会(編)
 2012年2月
園部町曽我谷地区の歴史民俗を解説紹介した郷土史。生活の息遣いが感じられる地元ならではの身近で細やかな記述が多く大変参考になる。鎮守の一原神社の歴史縁起や、地域で祀られている小さな祠、お地蔵様や愛宕さんなどが紹介されている。
文化風俗誌 ふるさと大西

『文化風俗誌 ふるさと大西』

 大西長寿会(編)
 1987年1月
園部町大西の由来と沿革についてまとめられた郷土資料。大西地区の神社や寺院、各種講中、年中行事などについても項を割いて記してある。地元ならではの丁寧な記述で、鎮守の西山八幡宮や大坪八幡宮に関しても他文献より詳しい。
出雲を原郷とする人たち

『出雲を原郷とする人たち』

 岡本 雅享(著)
 藤原書店
 2016/12/10(初版)
「出雲」発の人々の歴史を列島各地の「出雲」を訪ねて紹介した労書。古代、出雲から日本海を介して能登・越へと伝播し、そこから信州・北関東へと南下していく大動脈があって、そのルート上に出雲神の伝説、山陰式土器や特徴的な墳丘墓などの遺跡が重なりあっている。京都市内の「出雲路」にかつて存在していた出雲氏の一大拠点など、大和、山城、丹波など京都近郊の「出雲」についての記述あり。