山の神(園部町内林町)

山の神(園部町内林町)

 

 園部町内林町の山の神です。今林集落の裏手に広がる平山丘陵の尾根付近に鎮座しています。

 平山丘陵は園部町内林町から瓜生野にかけて広がる独立丘陵で、弥生時代から古墳時代にかけての遺跡が数多く存在しています。丘陵の稜線上につくられた弥生時代後期の高地性集落である今林遺跡、そこで生活していた人々の墓域と考えられる狭間墳墓群、古墳時代中期~後期の古墳群と、小さな丘陵ですが、弥生時代から綿々と人々の生活が営まれ、また、祭祀の場として重要視されてきた様子がうかがえます。

 現在、平山丘陵の上部は整地されて、京都府のものづくり産業拠点「京都新光悦村」が整備されています。古墳群のあった場所は公園と散策路が整備されていて、山の神へも麓からではなく、この散策路を通って参拝しました。散策路内は緑濃い森の中でしたが、山の神の祠には陽光が差し込み、とても雰囲気の良いところでした。

 内林町の八幡神社(内林厄神宮)の境内には、こちらの山の神の遥拝所が設けられています。遥拝所石柱には「平成十六年十月 今林山の神講」と彫ってありましたので、今でも今林の講中によって奉斎されているものと思われます。

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山の神の鳥居
石段の先に石の鳥居
 
山の神の祠
山の神の祠
 
小さな鈴尾
小さな鈴尾
 
散策路の案内板
散策路の案内板
 

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