春日神社(園部町上木崎町)

春日神社(園部町上木崎町)

 

 園部町上木崎町の春日神社です。祭神は武甍槌命、経津主命、天児屋根命、比売神の春日四神。創祀の年代は不明ですが、社内供物御膳裏書に元亀四年(1573年)九月吉日とあり、おそらくそれ以前には既に祀られていたものと考えられています。天正年間に再興。園部藩主 小出氏の信仰篤く、宝暦・明和年間に本殿を再建。社前には小出氏奉献の石鳥居が建っています。江戸時代の書物である『寺社類集』に「上木崎村 産神 谷之宮春日大明神」とあり、いまでも上木崎町の鎮守として変わらず崇敬されています。

 現在は春日四神を祀る春日神社ですが、もともとは同町内にある城崎神社の分霊を祀ったものと伝えられています。また、城崎神社が里宮、当社がその奥ノ宮であるとも言われ、昔から城崎神社とは関係の深い神社です。城崎神社の祭神が城埼神から春日神に変わった際に、当社の祭神も一緒に移ったものと考えられています。

 一名に谷ノ宮(たんのみや)とも呼ばれるように、上木崎町の谷の奥まったところに鎮座。新緑眩しい落ち着いた雰囲気の神社でした。境内に四社合殿の祠、稲荷社があり、神社裏手のため池のほとりにも小さな石祠が祀ってありました。

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春日神社の鳥居
春日神社 社前の鳥居
 
明るい谷間にある境内地
明るい谷間の境内地
 
春日神社 社殿
春日神社 社殿
 
拝殿から境内の様子
拝殿から境内の様子
 
稲荷社
稲荷社(『寺社類集』に末社 稲荷宮・蛭子宮 相殿とある)
 
小祠の床下に並ぶ石仏
小祠の床下に並ぶ石仏
 
不明の小祠
四社合殿の小祠
 
本殿の彫刻も精緻
本殿の彫刻も精緻
 
本殿裏手のため池のほとりに建つ小祠
本殿裏手のため池のほとりに建つ石祠
 

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